雲水さんが横歩く。福井旅行で「永平寺」を訪ねました

2019-10-08
旅行
永平寺・パンフレットの写真

比叡山に出家したのち、修行のため中国に渡った道元禅師

日本への帰国後、ある武将の要請を受けたことで越前国(現在の福井県)に「永平寺」を開きました。

「永平寺」には道元禅師を奉祀する御真廟もあり、坐禅の修行道場・曹洞宗大本山として今も多くの修行僧がいる場所です。

  

修行僧の真横をすれ違える「永平寺」を巡りました

坐禅の修行道場である「永平寺」は、2019年10月時点で150名近い修行僧が修行されています。

実際に修行僧とすれ違うこともあり、とても珍しい体験をすることができました(修行僧の写真を撮ることは禁止されています)

静かで厳粛な永平寺の雰囲気もプラスして「修行僧の生活圏内におじゃまします…」の気持ちになります。

 

230枚の色彩画が並ぶ「傘松閣」で上を向く

参拝をスタートして最初にたどり着くのは「傘松閣」(さんしょうかく)。

傘松閣の天井には、230枚の色彩画がスキマなく並んでいました。

1つひとつの絵はとても細かく、さまざまな動物も描かれているので、大人も子どもも天井を見上げて楽しめます。

永平寺・傘松閣天井の写真
傘松閣の絵天井の間

写真奥の上座から写真手前の下座に向かって、「春・夏・秋・冬」と絵柄に季節が含まれているそうです。

花や動物、風景を描いた絵など、四季を感じながら見上げるのもおすすめです。

   

日々の掃除は心もきれいにする

修行僧によって磨かれた床は、ホコリひとつない状態でした。

永平寺・床の写真
床にはほこりひとつありませんでした

夜10時に寝て朝3時30分に起きる修行僧。

「作務」という掃除によって、フロアだけでなく心の汚れも磨いています。

 

祠堂殿に吊るされた「大数珠」

納骨や供養などの法要が行われる祠堂殿(しどうでん)には、大きな数珠が吊るされていました。

永平寺・大数珠の写真

長さは18mで、重さはなんと250kgもあるそう。あまりの大きさに驚いてしまい、ずっと眺めていました。

手で触れられる高さではありませんでしたが、1つの玉を両手でやっと持てるくらいの大きさでした。

  

皇族の入山時と貫首就任時のみに開く「唐門」

「唐門」は永平寺の中でも有名な建物。

永平寺・唐門の写真

この唐門は一般参拝者の立ち入りは禁止となっており、通ることを許されるのも皇族と貫首のみ。

一般参拝者は目の前につづく階段すら登ることは許されません。

このあたりは厳粛な雰囲気が漂っているように感じました。

   

特殊技術を使った「山門」の骨組み

「唐門」を入った先にある「山門」は、木を組み込んだだけで設計されている建物だそうです。

永平寺・山門の写真

ネジなどを一切使わない特殊な技法を使っている、と修行僧の方がおっしゃっていました。

台風や地震などで崩れてしまえば、現代の技術でさえ完全復元することはできません。

永平寺・仏殿の写真
山門から見た「仏殿」

この山門の両側には仏教の守護神「四天王」が祀られており、とても見応えのある門でしたね。

 

道元禅師を奉祀する「承陽殿」

承陽殿には、道元禅師を奉祀(ほうし)する御真廟(ごしんびょう)があります。

永平寺を開かれた道元禅師がここに眠っていると意識するだけで、自然と話し声が小さくなります。

永平寺・承陽殿の写真
道元禅師を奉祀する御真廟の「承陽殿」

写真奥の『承陽』の額は、明治天皇から道元禅師におくられたものです。

・永平寺が日本曹洞宗の発祥地であること

・道元禅師がいかにすごい人だったか

・承陽殿は曹洞宗の聖地であること

1244年に開かれてから600年以上経って額が送られることに、永平寺の偉大さを感じますね。

永平寺・青紅葉の写真

 

まとめ:心静かになれる永平寺

家族の福井旅行の際に訪ねた「永平寺」について、いくつかの写真とともにまとめてみました。

1時間以上かけて寺院を見て回るだけで、心がスッと浄化されていくような気分になります。

建物を見るだけでなく、雰囲気を肌で感じたり歴史の長さを体感したり。「永平寺」は心静かになれる美しい場所でした。